僕は、高校を卒業してすぐ、自衛隊に入りました。
特にこれといって動機はありません。
大学に進学するつもりはなかったし、
かといって普通に会社勤めする気にもなれなかったのです。
自衛隊に入ると、すぐに教育隊というところに入れられます。
教育隊を卒業すると、晴れて部隊勤務が始まるのです。
僕は、故郷の北海道を離れて、本州のとある基地で勤務することになりました。
高卒で世間知らずな僕は、生意気な態度をとっていて、ことあるごとに先輩と揉めていました。
しかし、自衛隊という組織の中では、
いつまでもそんな態度で生きていける世界ではありません。
縦社会を絵に描いたような組織。下の者が上の人間に逆らうことは、決して許されないのです。
とは言え、いくら世間から隔絶された世界でも、こんな時代ですから体罰は禁止です。
僕も、そのことを知っていたので、高をくくっていました。
中学時代も高校時代も、そういう生き方をしてきて、それで人生うまくいっていました。
しかし、体罰より厳しいシゴキが僕を待っていました……。
やはり普通じゃない世界。体罰禁止なんて建前なのかもしれません。
ある日、内務班と呼ばれる基地の居住部屋でのんびりしているとき、班長に呼び出されました。
その班長は、髭坊主で筋肉ムキムキな33歳。
「また説教かよ」僕は、一人でそう呟きながら班長の待つ部屋に入りました。
班長は、ボクサーブリーフ一枚の姿で、
木銃剣(槍系格闘技に使う銃の形をした竹刀みたいなもの)を持って座っていました。
僕は、ふてくされた表情で中へ入ります。
「お前は生意気すぎる」開口一番、班長はそう言いました。
「階級が上なら偉いのかよ」僕は、そう喰ってかかりました。
その瞬間、班長は僕の鳩尾あたりを木銃で思いっきり突きました。
僕は、身体を吹き飛ばされ、呼吸が苦しくなり、床に倒れこみました。
班長は、苦しんでいる僕のU襟首のシャツを剥ぎ取り、
さらに短パンとパンツも力任せに一気に脱がせました。
あっという間に僕を全裸に剥くと、仰向けになったままの僕の両足を広げます。
素早く僕の尻の穴にローションが塗られ、僕のヴァージンは、一気の早業で奪われました。
初めてですから、そう易々と受け入れられるものではありません。
しかし、班長の強引さに、決して小さくない班長の屹立は無理矢理に捻じ込まれました。
僕は、激痛で抵抗できず、ただ泣き叫んでいました。
周囲の部屋には僕の叫び声が聞こえていたはずですが、
聞こえないふりをする暗黙の了解があったようです。
ゲイの視点ではわからないかもしれませんが、
ノンケから見れば、男が男に無理矢理犯されるというのは羞恥と屈辱の極み。
相手との力関係を明確に身体で教え込む荒業なのです。
僕は、班長に犯されたことで、確かな上下関係……、
むしろ主従関係に近い感覚を植えつけられました。
羞恥と屈辱で、完全に相手の心を折ってしまうこの方法は、
口で言ってもわからない隊員へ時おり施される教育方法なのです。
僕の場合は、穴で感じることができるようになるまで、毎日その“教育”を受けました。
やがて、感じるようになると、自ら欲してくる感情が芽生えます。
こうなると、もう逆らえません。
それからしばらくして、僕は自衛隊を辞めてしまいました。
しかし、そのときの経験を活かし、モロ感になった身体でウリセンをしています。
自衛隊出身の肩書きは、結構受けがよく、それなりに稼がせてもらっています。
今も、外界から閉ざされた基地の中で、
誰かがあの教育を受けているかもしれないと思うと、なんだか興奮してきます。