この前、大学の教室ですごいもの見たので聞いてください。
その日、5コマ目が終わって生協で飯食って、
しばらく友達としゃべってから下宿に帰ろうと思ってたら、
廊下のけっこう離れたとこを、研究室のゼミが一緒の滝沢が歩いてるのが見えました。
で、後ろから声をかけようとしたら、
つきあたりの教室のドアを開けてスッと中に入っていったんです。
もう授業もないのになんで? と思いながら追っかけてってドアを開けようとしたら、
中から「ううッ」っていう、うめき声っていうかそういうのが聞こえたんですよ。
その辺は駐輪場とか生協とか人の多いとこから離れた場所なんで、
まわりが静かなんで、けっこう大きな声のように聞こえました。
ちょっと不気味で、ドアの前でしばらくじっとしてたんですが、
教室の中にはどうも他にもう一人いるみたいで、小声で話してるんです。
滝沢けっこう男前なんで、もてるだろうなとは前から思ってましたが、
恋愛話とかは全然したことなくて。
そういう方面関心うすいのかなくらいに考えてたんです。
でも、あいつ教室なんかで女と会ってんのかよ、と思って、
おれ、ちょっとスケベ根性出てしまって、窓からこっそりのぞいてみることにしたわけです。
校舎の外に出たら、窓のそばに木が何本か植わってて、その木の陰から中を見ました。
暗くてぼんやりとしか見えなかったんですが、
どうも部屋の後ろのほうで二人でいちゃついてるみたいなんです。
大学の教室で乳くりあうヤツなんて見たことないし、なんか恥ずかしいんですけど、
ちょっと興奮してきて、もっと近くの窓のほうに静かに近寄って、
またのぞいてみてびっくりしました。
相手が男だったんですよ!
まあ、みなさんここ読んでるくらいだから、別に驚かないと思いますけど、
いや、そういうのって、これまでネタでしか知らなかったもんですから。
自己紹介が遅れましたけど、おれ、都内の大学の三年です。滝沢も同じ学年です。
滝沢は背がかなり高くて、トレドーに入ってるんで、
(トレーニング同好会っていうオタクっぽく体きたえる妙なサークル)
かなりいい体してます。昼休みにたまに一緒にテニスやってるんですが、
Tシャツとかになったら胸の筋肉がすっげえ盛り上がりで、
袖から見えてる腕とか筋肉のかたまりだし、びっくりします。
さわやか系の顔なのにムキムキなんで、研究室のみんなからけっこうからかわれています。
「カオルちゃん、マッチョ!」って言われて顔真っ赤にして。
あ、滝沢は薫っていう名前です。さっぱりした和風の男前っていう感じですかね。
それで、本筋に戻りまして、教室です。
まわりはうす暗くなってて、廊下に電気はついてましたが、教室の中はかなり暗かったです。
教室の一番後ろで、滝沢と、もう一人の男が抱きあってるわけです。
けっこう近い窓から見てたんで、こっち見られたらやばかったですけど、
向こうはそれどころじゃないって感じで二人の世界に入っちゃってて。
だんだん目が慣れてきたのか中がよく見えるようになってきたら、
相手がうちの部の後輩の野崎洋輔だったんで、またびっくりです。
おれたちフットサル同好会なんですけど、
同好会っていっても、まあまあまじめに練習してて、試合とかもけっこうやってます。
今年入ってきた一年の中ではヤツはかなりのイケメンだと思います。
こっちは色白の滝沢と違って色が黒くてうっすらヒゲとか生やしてるんで、ワイルド系。
で、二人でめっちゃ濃厚なキスとかしてるわけですよ。
窓閉まってるんで音はさすがに聞こえてきませんけど、なんかペチャペチャやってるんです。
最初は「げえッ」と思ったんですけど、見てるとけっこう好奇心が出てきてしまって、
もう、じっくり観察体勢です。
それから二人とも上着脱いで(教室でですよッ!)体をさわりあってました。
滝沢の上半身見てびっくりしました。
筋肉質なのは知ってましたけど、服脱いだとこはこのとき初めて見たんです。
今まで見た男の裸で一番ビビりました。
うちのサークルにも筋肉自慢のやついますが、まったくレベルが違うっつうか。
滝沢はほんとに筋肉のドでかいかたまりで、遠くから見てても威圧してくる感じなんです。
背中とかボッコボコだし、腹も作り物みたいに割れまくってて。
洋輔もかなり筋肉質なほうですけど、滝沢に抱きつかれてるときゃしゃに見えるくらいです。
滝沢は洋輔の脇腹のとこ両手でつかんで持ち上げると、
机の上に座らせてハーフパンツを脱がせてしまいました。
トランクスの上から、洋輔の足の付け根のあたりとかアソコとかをなで回してます。
で、しばらくすると二人で目を合わせてなんか話してて、
洋輔がズルッとパンツ脱いだと思ったら、何か大きなものがビヨ~ンって感じで飛び出しました。
すっげえデカいチンポが直立してます。あいつ、あんなすげえモンを。
そしたら滝沢が洋輔の長くて太いものを握って優しい手つきでしごき始めました。
もっと近くで見たくなってしまって、建物の中に戻ってですね、
まわりに誰もいないの確かめてから、
ドアの前にそっとしゃがんで中の様子をうかがってみました。
「うッ、うッ」と洋輔の声が聞こえます。誰か来たらどうすんだよ。
ていうか、実際おれが来てるわけですけど。
しばらくしたら、「ああッ、ああんッ」ってAVでしか聞いたことないあえぎ声が。
まあ、AVは女の声ですが、今は洋輔のかすれた声です。
我慢できなくて、そっとそっとドアをほんの少し開けてみました。
すきまからかなり大きな声が廊下にもれてきます。
またあわてて左右確認して、ついに細いすきまから中をのぞいてしまいました。
もう完全なのぞきです。
衝撃映像でした。素っ裸でサンダルだけはいて机に座った洋輔の巨大チンポを、
きれいな顔した滝沢が長めの髪を揺らしながら、ものすごい勢いでフェラしてたんです。
真横からそれを見る格好になりました。
ブジュッ、ブジュッっていうやらしい音がして、
洋輔は「ふはあッ、ふわああんッ」って、
うまく字で書けないんですが、妙にセクシーな声を出してます。
「ああッ、カオルちゃん、オレ、イクかも、もうイクかも……ああッ、うあんッ」
おいおい、三年の先輩を一年坊主がカオルちゃんってことはないだろ、
とか思ってるあいだも滝沢は激しくしゃぶり続けてます。
滝沢の頬はちょっとピンク色になって、真っ赤な唇のあいだを、
唾液でつやつやした洋輔の太いモノが何度も出入りするのが見えます。
すると滝沢が急に口を離しました。
「ああんッ、もうちょいでイクのに……なあ、カオルちゃん」
「あかんよ。まだまだ我慢してもらわんと」
滝沢が独特な柔らかい関西弁で答えます。
大学で東京に出てきてもう二年以上たってるはずなんですが、
滝沢はずっと変わらずこんな喋り方なんです。
妙に浮くときもありますけど、おれはそのほわんっとした雰囲気がけっこう気に入ってて、
たまに真似をして嫌がられたりしてるんですよ。
滝沢は洋輔のを握ってゆっくりと上下運動させ始めました。
上半身だけ裸で、ものすごい筋肉見せつけて、
床にひざ立ちになって目の前の洋輔のチンポを激しくしごき上げます。
ヌチャッ、ヌチャッ、ヌチャッ、っていう粘着質な音が聞こえてきて、
たちまち押し殺した声がもれます。
「はあッ、はあッ……はッ、はッ、はッ、はッ……イクよ、イクッ……」
しばらくすると、洋輔の背中が大きく反って、腰と脚がふるえるのが見えました。
目はうつろになって恍惚の表情で天井を見上げています。
滝沢は上目づかいで洋輔をくわえ込んだまま、喉仏を大きく上下に動かしています。
洋輔の出した精液を美味しそうに飲んでるんだとわかって、また驚きました。
ようやく滝沢は口を離して「ふうッ」と大きな息をついて言います。
「いやあ、ぎょうさん出たね」
「はあ、はあ……うん。すっげえ気持ちよかったもん。二日オナ禁してたしさ」
滝沢薫のぽってりした下唇が光っています。
二人の唾液と今のザーメンで、つやつやなのがすごくやらしい感じです。
そのやらしい唇で洋輔にぶちゅッとキスすると、
洋輔もうれしそうに応えて舌をからませます。
「なあ、カオルちゃん、オレ、もう……なあ、いいだろ」
「でもな、よーくん、ここ教室やで。忘れてへん?」
「いやいや、それはわかってるけどさ、我慢きかなくなっちゃってて」
「……しゃあないな」
「カオルちゃんだって、もう……」
「いや、そうでもないけど」
「なら見せてみろよッ、なあ、自慢の巨根」
「別に自慢じゃないし」
「いやいやいや、それは自慢でしょ。どう考えても」
滝沢はスニーカーと靴下を脱ぐと、ゆっくりとジーパンを下ろします。
グレーのボクサーブリーフがタオルか何かを無理やり押し込んだみたいに、
ボコボコと異様に盛り上がっています。
それをサッと脱いで洋輔の正面に仁王立ちになりました。唖然としました。
太い消防ホースみたいなチンポがずろーんと垂れ下がっています。
色白の肌とは不釣り合いにどす黒く変色したそれは、
股間に住み着いた別の生き物のようで、
洋輔の立派な勃起と見比べても、もっと長くて一回りも二回りも太いんです。
「いっやあー、カオルちゃん。いつ見てもすっげえモン持ってるね。
勃ってなくてこれだもんなあ。最初見たときはドン引きしたけどさ。尋常じゃないよ、
その巨大さ。超ド迫力じゃん……なんか教室で見ると、ますます興奮してくんな」
洋輔は笑いながらパンッ、パンッ、と柏手をうって股間に向かって拝むような仕草をします。
勢いよく机から跳び下りて、素足でぺたぺたと歩いて滝沢に近づくと、
大きなモノを重たそうに持ち上げて観察しています。
「すっげえな、サオぶってえ~。まるで指届かねえし。ほんと、カオルちゃん、恐いよ……。
それになんだよ、この裏スジの盛り上がり。ここも筋肉みたいじゃん。
鍛えるのはガタイだけにしてよね、あはは。ブリッ、ブリッ、って押し返してくるしさ……。
おまけに何、このカリの段差は。何でも引っかけちゃうよ、これ」
滝沢は静かにほほ笑みながら、洋輔のしたいようにさわらせてます。
いやあ、どっちかっていうとのんびりした優しい感じの滝沢が、
筋肉の着ぐるみみたいなものすごい体してるのにもビビりましたが、
あんな怪物じみた超巨大チンポぶら下げてるなんて。
洋輔は貴重なツボでも鑑定するような手つきで、
あちこち触れては感嘆の声をあげていました。
しばらくして、滝沢の亀頭が一瞬ブルンッと震えたように見えた後、
胴体部分がぼこぼこッと太さを増しながら、
ぐいッ、ぐいッ、ぐいッ、と徐々に角度をつけていきます。
どこまで巨大化するのかと思うほど見る見る反り返っていきます。
とうとう先端はリンゴほどの大きさに膨らんで、
割れた腹筋の上端にムギュッとめり込んでしまいました。
股間から筋肉質の腕がにょっきり生えたみたいです。
その異様な存在感に度肝を抜かれて、おれは息を呑んでその部分を凝視してしまいます。
洋輔が早口で言いました。
「なあなあ、オレさ、ほんと、もうたまんないよ……。
こんなの見せつけられたらさ……いいだろ、頼むよ、なあ」
「うん、じゃあそこに」
洋輔は壁に手をついて、ぷりんっと盛り上がった尻を突き出します。
日焼けした上半身とは対照的に、尻はきれいな桃のようです。
滝沢は洋輔の尻を大きな両手でつかんで何度か強くマッサージすると、
その奥まった中心に長く太い指をゆっくりと差し込んで、ぐりッ、ぐりッ、と動かします。
「あふんッ、あああッ、カオルちゃんッ」
「自分、最近ますます色っぽくなってきたね」
「ああんッ、やらしいこと言うなよ、全部カオルちゃんのせいじゃんか、
ふうんッ……知ってるだろッ、オレ、高校までバリバリのノンケだったんだから。
女とヤリまくてったし……あッ、あふんッ」
「まあでも、女の子はおケツはいじめてくれへんかったみたいやね」
滝沢は自分のモノを地面と水平くらいになるまで思いっきりグググッと押さえつけると、
その図太いもので洋輔の尻をビタンッ、ビタンッ、と何度かはたいたり、
先端を尻の割れ目にブチュッ、ブチュウッ、と押し当てたりしています。
滝沢の張り裂けそうな赤黒い切っ先から、透明な液体が糸を引くのが見えました。
次々とあふれ出して床にしたたり落ちます。
すっごい量の先走りで、おれ、ションベンが出てるんじゃないかと思ったくらいです。
洋輔の尻は、滝沢の分泌する大量の粘液でべとべとになって光っています。
滝沢は左手で洋輔の尻をがっちりつかむと、
自分の根本を右手でグッと握って、その恐ろしい先端部を尻の中心に突き立てました。
ブジュ、ブジュブジュッと先走りが不気味な音を立てながら、
徐々に巨大な亀頭が埋め込まれていくと、洋輔の尻と腰がガクガクとふるえます。
洋輔は自分への挿入を確かめる感じで、ゆっくり息を吐き出し、また大きく息を
吸い込みます。少しずつ少しずつ、その太すぎる切っ先が呑み込まれていきます。
あんなに巨大な物体が尻の穴に入ること自体に驚愕したおれは、
二人の結合部分から目が離せません。
滝沢は少し押し込むと動きを止めて洋輔の様子をうかがい、また少し前進します。
そのたびに洋輔はまるで犬の鳴き声のような不思議な声をあげています。
「おんッ……おわッ……はおんッ」
「まだまだほんの先っぽやで。よーくん、大丈夫かいな?」
滝沢の言葉通り、最も太い先端こそメリ込んでいますが、
まだ大部分は体の外にあって、洋輔の尻に侵入するのを待っているのです。
滝沢は慎重に掘削を深め、長い時間をかけてようやく、
根本を握ったこぶしの分を残して、かなりの長さを挿入してしまいました。
洋輔の顔からは先ほどのふざけた調子はすっかり消え去って、
口を真一文字に結んで苦痛に絶えているようです。
色黒の額から大粒の汗が床にポタポタしたたり落ちます。
しばらくじっとしていた滝沢の腰が今度はゆっくりと後方へ引き戻されていきます。
「うぐわああッーー!」
洋輔が狂ったように叫びます。
先端部だけを中に残して太いシャフトの全体が再び姿を現しました。
ぬらぬらと黒光りする幹には、太い血管が複雑な網目を描いて浮き出しています。
そしてまた、極太の杭がじっくりと打ち込まれていきます。
この静かな往復運動が執拗に繰り返された後、
突然、滝沢の巨大な尻の筋肉がぎゅうっと引き締まったかと思うと、
たちまち激しい抜き差しが始まりました。
ものすごいスピードとパワーで滝沢はしなやかに腰を振って洋輔を責め立てます。
ブリュッ、ブリュッ、という肉のこすれ合う鈍い音が聞こえてきます。
「はあッ、はあッ……もう、やめて、なあ……ふぐうッ、はうんッ」
洋輔は顔を真っ赤にして、苦しそうな恥ずかしそうな、
それでいてものすごく興奮していることのわかる、
なんとも言えない色っぽい表情になっています。
壁についた腕には力が入らない様子で、
上半身を壁に押しつけられて尻だけを必死に突き出しています。
滝沢のほうは平然とした表情で、
洋輔の尻をがっちりとつかんで強靱な下半身を自在に動かして犯し続けます。
強烈なピストン運動が20分ほども続くあいだ、
洋輔は言葉にならないあえぎ声を断続的にもらしていました。
洋輔の股間は先ほどの見事な直立は収まり、地面に水平くらいの状態が続いていて、
やはりその先端からは細い透明なしずくがキラキラと糸を引いて揺れています。
完全に勃起しなくてもあんなに気持ちよさそうになれるものかと不思議に思っていると、
洋輔が急にはっきりした口調で叫びました。
「ああんッ、カオルちゃん、オレ、イッちゃう、イッちゃうよ、
はうんッ……あッ、あッ、あんッ、ああんッ……」
滝沢は高性能の機械のようにリズミカルに洋輔の尻を強くえぐって、
深い快感を与え続けているようです。
しばらくして、おれがぎょっとしたのは、
洋輔の反勃ちの先から今度は白濁した液体が突然トロトロと垂れ始めたことです。
後ろからの激しい振動で白いものが先端から四方に飛び散るのが見えました。
滝沢はその様子を背後から眺めながら、
それでもまるで変わらぬペースで大きな腰を激しく打ちつけます。
洋輔は泣きそうな顔になって、絞り出すようなかすれたよがり声をもらします。
洋輔の湧出がとだえると、ようやく滝沢の下半身の動きも徐々にゆるやかになっていき、
そのうち動きが完全に止まりました。
教室はしんと静まりかえります。
廊下の人通りはまるでなく、二人が扉のすきまに気づく様子もないので、
その場を立ち去るきっかけを完全に失っていました。
というより正直に言うと、
初めて見る男どうしのセックスに体ごと呑み込まれるような興奮で、
ほとんど身動きもできなかったんです。
長時間同じ姿勢でしゃがんでいたせいで足はしびれ、
全身にぐっしょり汗をかいてるのに初めて気がつきました。
おれは痛いほど勃起していました。
今思い出してみても、あのときの興奮がどこからきてたのかうまく説明できません。
自分が滝沢になって洋輔を後ろから強く貫いている気分と、
逆に、洋輔の立場になって朦朧とするほど滝沢からヤラれている恍惚と、
その両方が入り混じっていた気がします。
とにかく、教室での信じがたい場面に魅了され、
視覚も聴覚もフル回転で集中していました。
(こんなこと普段の講義では一度もないですけど)
で、部屋の中では、
ようやく息の整った洋輔がいつも通りの明るい調子にもどって言います。
「カオルちゃん……オレ、またトコロテンしちゃった……。
今日こそは先にイカないように我慢しようと思ってたのに、
ちくしょ……気持ちよすぎなんだよな」
「ははは、気持ちいいなら、ええやんか」
「いや、なんつうか、男のプライド? っていうかそんな感じでさ。
こんなにわけわかんなくなっちゃっていいのか、みたいな……」
「たしかに自分だけ先にイッてもうて悪い子や。ちょいお仕置きが必要やね」
突然滝沢は後ろから洋輔を抱き込むようにすねのあたりに手を当てて、
ひょいとかかえ上げると、上半身をぐいッと起こして真っ直ぐ立ち上がりました。
洋輔は空中で膝を深く曲げて、
ちょうど、父親におしっこさせてもらう小さな子供のような格好です。
そして、いまだ洋輔の尻にしっかりと食らいついている凶暴なものを、
もっと奥まで埋め込むかのように、滝沢の尻がぎゅうっと引き締まって、
くぼんだ尻に何本もの筋肉が斜めにくっきり浮かび上がります。
「ふぐああんッ……やめて、やめてッてば、ほわんッ、ケツが裂けるッ……。
ねえ、カオルちゃんってば。うぐうッ……マジでッ、死ぐ、死ぬ、もうやめてッ」
「まあ、そう言いながらほんまに死んだ人はいいひんから、大丈夫やって」
「マジでムリなんだって、それ以上は。むぐう……うはあッ、うはんッ、はあんッ」
「また気持ちよさそうになってきたやんか」
滝沢の背中から尻にかけて複雑に盛り上がった筋肉の束が、
うねるように大きく運動しているのが見えます。
強力な腰のバネの動きで、洋輔の体がボールみたいにはね回っています。
筋肉質の洋輔を軽々と抱き上げ、
ずっと変わらぬ調子で犯し続けている人並みはずれた体力と精力!
それに、手を添えて持ち上げてるとはいっても、
男一人の体重のほとんどをあの巨大なチンポが支えているはずで、
おれは滝沢の男性器自体がもつ化け物みたいなパワーに恐怖すら感じていました。
「ぐうわッ、奥が、奥が破れるッ……助けてッ、あんッ、もう、助けてッ、
おあんッ……おあッ、なんか、ゴリゴリ当たって、
オレ、ダメッ、もうッ……ふはあッ、ふはんッ」
揺すりたてられる洋輔は息も絶え絶えといった様子で、目はうつろになって、
半開きの口からはよだれがたれています。
腕は左右にだらんと伸びきって、もう言葉による抵抗もできない様子です。
萎えた長いモノがぶらんぶらんと揺さぶられていました。
しばらくして、いつもは涼しげで穏やかな滝沢の表情が、
一瞬ケダモノじみた野性味を帯びると、
スイッチが切り替わったように下半身が一段と激しい突き上げを開始します。
「よーくん、ぼくもそろそろいくで、ザーメンたっぷり注ぎ込むでッ。ええかッ」
「……あッ、ああんッ、もう、きて……オレ、壊れちゃうよ、マジで」
二人のつながった部分からぼたぼたと白いものが床にもれ出します。
しかし激しい腰振りはいっこうに収まる気配がなく、
白い粘液は次から次にあふれ出します。
滝沢の太ももとふくらはぎの大きな筋肉群が、
自分の大量のザーメンでべっとりとぬれていきます。
ジェル状のものをチューブからしぼり出すような、
ブジュウッ、厶チュウッ、ブジュウッ、厶チュウッ、という卑猥な音が、
教室中にこだましています。
そしてさらに数分がたって、ようやく滝沢は腰の動きを止めると、
洋輔の足を地面に下ろして解放しました。
ズリュッ、ズリュズリュッ、とものすごい音を立てながら、
腕のような肉のかたまりをゆっくりと引き抜いていきます。
「ああッ、あぐうああッ!!……ああんッ、カオルちゃん……。
そっと、そっと頼むよ……抜かれるときもすっげえんだよ。
内臓もってかれそうで……はふうッ、ふあんッ」
体内に入っていたことが信じられないほど巨大な亀頭が最後にジュポンッと引き出されると、
洋輔はビクンッと大きく体を反らして、へなへなと床にしゃがみ込んでしまいます。
滝沢もさすがに顔を上気させ全身がピンク色に染まって、
汗で光る胸や腹は大きく上下していました。
自分がはき出した液体でべとべとになったチンポは、
しかし、射精したのがウソみたいに、目を見張るデカさと急角度を保ったまま元気です。
極太のサオの全体から湯気のようなものが立ち昇って、
雄のエネルギーをゆらゆらと発散しているようでした。
あんな異物を長時間挿入され続けていた洋輔が、
いったいどれだけの苦痛とどれだけの快楽を体験させられたのか、ちょっと想像もできません。
当の洋輔は、床にへたり込んだまま、
視点の定まらない目つきでぼんやりと滝沢の体を見上げています。
「ふうッ、ふうッ……今日もハメ殺されるかと思った……カオルちゃん、強烈すぎんだよな。
途中、半分意識トンじゃってったよ、オレ……でも、カオルちゃん、
やっぱ、こんくらいでは満足してないよね」
「……」
「おいおい、今さら恥ずかしそうな顔してさ。わかってんだよ。
これ、カオルちゃんにしたら、前戯みてえなもんだろ。
あれだ、前菜食って、ようやくメインがっつきますよッ、て。
がっつり肉くいてえッ、食欲わいてきました、みたいな」
「……まあ、もうちょっとやりたいな」
「うっへ~、おっそろしいね。もうちょっととか言ってさ、
いつもみたく朝までヤリ続ける気マンマンっしょ。
オレ、マジでそのうちどっか体悪くするかも……まあ、頑張れるだけつきあうけどね」
洋輔は立ち上がろうとしましたが、腰に力が入らないらしく、
よろよろと床に尻もちをついてしまいました。弱々しく笑って言います。
「あ~あ、セックスマシーンに何回も犯されて、腰ガクガクだよ、オレ。
なんか尻もいてえし。どうしてくれんのかなあ。責任とってもらいたいよなあ」
「はいはい……なあ、よーくん、やっぱ教室は落ち着かへんし、続きは部屋でせえへん?」
「ああ、そうだね。たしかに情緒もへったくれもないよな、
この部屋……もう外真っ暗だし、帰ろっか。じゃあさ、うちちらかってるし、
カオルちゃんのボロ下宿行こうぜ……ははは、怒った? ごめんごめん」
身支度をすませた二人が教室を出て並んで歩いていく後姿を隠れて見ていました。
すごいもん見ちゃったなあと思いますが、
たぶん二時間ほども目の前で繰り広げられたシーンはいまいち現実感がうすくて、
今こうやって文章にしてみても、あんときのおれの興奮というか感動というか、
それはなかなか上手に再現できません。
ただ最近は研究室では滝沢薫と、サークルでは野崎洋輔と前よりも話すようになりました。
驚いたのは、二人とも妙にあっけらかんと自分の性的な好みを話題にすることです。
もちろん、のぞきの件はさすがに言い出せませんけど。
洋輔なんか、おれと滝沢が知り合いだとわかってからは、
恋人自慢みたいなことまで平気で言ってくるので、こっちがドキドキしてしまいます。