「何か辛いことがあったら俺に相談しな」
そう言ったおじさんに俺は頼った。
おじさんはヤクザ。
よく知らないけれど、組長なのか幹部なのか、結構偉い立場のようだ。
母親が経営するスナックの常連で、たまたま俺が用事で店に行った時におじさんはいた。
なんとなく話が弾み、それ以後俺を可愛がってくれるようになったのだ。
「俺、学校でイジメに遭ってて……」
そう切り出したところ、おじさんは「任せとけ」と言った。
おじさんは昔話をした。
自分の息子も、かつて学校でイジメに遭っていた。
それに気付いても、おじさんは「ガキの喧嘩に大人が入っちゃいかん」と放っておいた。
すると、息子は自殺未遂をした。イジメは酷く、追い詰められていたのだ。
「幸い助かったが、もし息子が死んでたら俺は一生後悔してた」
だから俺を助けたいと言った。「特に最近のガキは放っておけん」とも。
週明けだったと思うが、ある日を境に、ぴたりとイジメがなくなった。
それだけでなく、イジメの主犯格だった4人の荒くれ生徒が、
借りてきた猫のように大人しくなった。
それから間もなく、おじさんが1枚のDVDをくれた。
「もうあいつらがお前をいじめたりすることはないよ」
それだけ言うと、おじさんは話題を変えた。
家に帰って、DVDを再生した。
映し出された映像を見て、俺は驚いた。
場所はどこかの倉庫らしきところ。
イジメの主犯格4人が、全裸で立たされていた。
4人とも、恐怖で引き攣った表情をしている。
顔には殴られたような痣があった。
ご丁寧に、DVDはダイジェスト版のように編集されていた。
驚くべき光景の連続だった。
まず、4人が2人ずつペアになって、フェラチオをさせられていた。
4人の中のリーダー的存在のYという奴が、
4人の中でも下っ端的存在のUという奴の股間に顔を埋めていた。
Yは嫌がっていたが、無理やり頭を掴まれてUのペニスを咥えさせられていた。
Yの顔がアップになる。
苦悶の表情でUのペニスを口に入れている。
Uのペニスは勃起しているように見えた。
四つん這いになったYの全身をカメラが撫で回すように映す。
Yの尻の前に、下半身裸の見知らぬ男が立っていた。
男は、容器から手のひらに液体を垂らし、Yの尻に塗りたくった。
Yの尻に、指を挿したり抜いたりする。
そして、Yの尻に自分のペニスを突き挿した。
再びYの顔が映される。
苦痛で歪んだ表情になる。
Yの悲鳴のような声が聞きとれた。
誰かがYの髪の毛を掴んだ。
「休むな」という声が聞こえ、Yの口にUのペニスがあてがわれた。
カメラは他の二人を映した。
KとHだ。
Kは、資産家の御曹司でイケメンという奴。
対してHは、太った醜男。
KがHのものを咥えさせられていた。
Kにとって相当屈辱的であろう絵図だ。
その後、Yだけでなく、他の3人も尻を犯された。
順々に4人を掘った男は、最後にKの顔に射精した。
美少年の顔がザーメンで汚れた。
画面が切り替わると、今度はYがKの尻を犯していた。
さらに、Kの口にはUのペニスが突っ込まれている。
その上、四つん這いのKの股間に、Hが潜り込むような姿勢になってKのものをしゃぶっていた。
4人ともゲイではないと思う。
それでも、しっかり勃起させていた。
(驚いたのは、Kが尻を犯されながらも勃起させていたこと)
Yの表情が快感に歪んでいるように見える。
その証拠に、YはKの中で射精したたようだった。
カメラはしっかりと、Kの尻の穴から垂れる白濁液を映した。
また画面が変わり、今度はYとKが正座して口を大きく開けていた。
口に向けて、水が浴びせられた。
いや、水ではなかった。
画面が大写しになる。
それぞれの前で、二人の男が小便をしていたのだ。
YもKも当然嫌がっている表情であったが、口は閉じなかった。
閉じないようにきつく命令されているのだろう。
次は、4人が並んでのオナニーショーだった。
4人が突っ立って、各々手淫する。
Yは二度目の射精のはずだが、結構な量の精液が飛んだ。
4人が射精し、これで終わりかと思ったが、画像が切り替わった。
4人が正座して並んでいる。
そして、頭を床に擦りつけるようにして土下座をした。
「すいませんでした」という掠れた声が聞きとれた。
きっと、俺に対しての謝罪をさせられているのだろう。
全裸で土下座なんて、今後二度と味わうことのない屈辱に違いない。
俺は何度もDVDを再生した。
自然に、右手が股間に伸びる。
このDVDは俺にとっての宝物だ。