このあたりは飲み屋やラーメン屋や雑居ビルが連なるが、
この時間はだいたい準備中の看板がかかり、人気は少ない。
目的のビルの入口に入る瞬間、緊張からさりげなく後ろを確認しつ、入口にさっと飛び込む。
駅から5分の道のりだが、何度通ってもこの緊張はなくならない。
しかし、体は正直なもので、すでに股間は熱くなっていた。期待でビンビンだ。
期待は高まるが、期待通りになることはほとんどないことを体は知っている。
体を拭き髪を乾かし、タオルを腰に巻いていざ出陣。
想像どおり、人気は少ない。今日もダメかなと思いながら、ふらふらと歩く。
タイプの男には無視されたりで、どうもぱっとしない。
仕方ないのでガラガラの個室で昼寝をして、人が増えるのを待つことにした。
最近残業続きで、今ならいくらでも寝られるだろう。
すると奥から3つ目の部屋の中で男が仰向け寝ていた。
暗くて顔はよくわからない。
体のシルエットは鍛えているふうではないが、贅肉はなくラインが自然だ。
一瞬躊躇うも、深呼吸して個室に入る。男は動かない。後ろ手でドアを閉める。
そして、ベッドの脇に座り込み、男の股間に手を伸ばす。
恐る恐る触れてみる。やはりでかい。撫でまわしても男は動かない。
竿はまだ勃っていないがそれでも存在感がある。玉もでかい。
しかし、この男の玉の大きさは、何かを期待させるものがある。
気付けば、オレの股間は期待で大きく膨らんでいた。
さらに手を伸ばして胸をまさぐる。男と目が合う。
髪は短く男っぽい雰囲気で、歳は20代半ばぐらいだろうか。男は動かない。
やがて男が起き上がり、オレも顔を上げる。
男の手が伸びてきてオレを押し倒す。男の手がオレの竿に伸びる。
男の手は乱暴なようで、力加減が絶妙で、経験を感じさせる。
それだけでもう逝ってしまいそう。
竿への刺激はそのままに、指が増えていき、肛門を押し広げられる。もう男のなすがままだ。
オレも覚悟を決める。コイツにやられたい。正常位になり、男を待った。
「入ったぞ」突然男の低い声。「もう少しこのままで」どうにか声を絞り出す。
男の背中に手を伸ばし、男に抱きつく。体が近付く。
力いっぱい男を抱きしめる。男の体温が気持ちいい。
ただ体を貫かれ、衝撃が脳に直接伝わる。
そして、オレの竿は萎える気配がない。男も休む気配がない。
もうわけがわからない。呼吸は乱れ汗は流れ、オレの竿はとめどなく涙を流す。
少し遅れて男が立ち上がりコンドームを外しオレの腹に大量にぶちまげる。
玉の感触を楽しみながら、男の胸で眠った。