シンジは、大学のサークルで俺の担当になった3つ下の後輩だ。
初対面の時、クリクリした黒い瞳をニコニコしてあいさつしてくれた。
ちょっとドキドキしてしまうくらい、カッコよくて、かわいかった。
入部した1年生が少ない年だったんで、
俺ともう1人の4年生の2人の世話を一生懸命やってくれた。
俺たち3人は、よく飯を食いに行ったり、部屋に遊びに行ったりしたが、
シンジが1人で俺の部屋に来ることも多く、シンジは俺によくなついてくれた。
俺もシンジのことが大好きだったし、ヤツのことを思ってオナニーをしたりしたこともあった。
でも、シンジに告白しようとは思わなかった。
先輩として尊敬してくれるシンジの気持ちを裏切れないと思っていた。
当時、俺は27歳のリーマンとつきあっていた。ジムとプールに通う身体のきれいな人だった。
手コキとフェラしか経験していなかった俺に、
ケツを責められる快感を教えてくれたのも、彼だった。
その一方で、サークルのマネージャーの女の子とも付き合っていた。
マネージャーから告白されて、『女の子もいいかな』くらいの気持ちで付き合い始めた。
だが、結構彼女のペースに合わせるのもつらかったし、
彼女とHしたいという気持ちに一向にならないのが、(キスがやっと‥‥)
彼女に対して申し訳なかった。
シンジが遊びに来たいという日も、「あいつが来るからさ」と、
ヤツをがっかりさせたこともあった。
シンジの淋しそうな顔は、俺の胸を締め付けた。
それでも、シンジと過ごした学生最後の1年は、彼のお陰でとても楽しかった。
大学を卒業後、郷里で就職した俺は、リーマンやマネージャーと別れ、
新しい男とも知り合ったが、どれも長続きしなかった。
シンジとは、卒業後も暇を見つけていっしょに遊んだ。
が、遠く離れている俺たちは、会うことも段々減っていった。
電話ではよく話をした。ヤツは携帯やメールが嫌いで、いつもシンジの部屋の電話からかけてくる。
夜11時に俺の携帯が鳴ったら、シンジからの電話だ。
何かにつけて相談してきたシンジも、もう3年生になっていた。
その日は12月の寒い夜だった。いつものように、夜11時にシンジからの電話が来た。
「先輩、ちょっと話長くなりますが、いいですか?」
「ん、どうした?」
「‥‥俺、好きな人がいるんだけど、告白する勇気がないんです」
「へえ、オクテのお前が、ついに好きな人ができたか~。で、どんな人なんだ?」
「‥‥同じクラスのヤツなんだけど‥‥」
「同じクラスの?」
「‥‥‥」
「同じクラスのどんな子だ?」
「‥‥‥先輩、俺が男が好きだって言ったら、軽蔑しますか?」
「‥‥!」
「俺、ゲイなんです」
「えっ?」
「同じクラスのTは、すごく頭の切れて、それでいて優しくて、イイヤツで‥‥カッコよくて‥‥。
俺、彼のことしか考えられないんです‥‥先輩、こんな俺のこと、軽蔑しますよね‥‥」
シンジもゲイだったなんて‥‥ホントに? ウソじゃないよな‥‥。
俺はシンジの話を聞いて、不覚にも勃起してしまった‥‥。
ヤツとのHなんて、今まで望んでも叶えられないことだと、想像するのさえ避けていたのだ。
でも、それも夢じゃないかも‥‥いや、シンジはTというヤツを想っているんだ、俺となんか‥‥。
いろんな思いが頭を過ぎった。
「‥‥いや、俺もゲイなんだ。シンジと同じさ」
俺は自分の興奮が声に出ないように、ゆっくりと言った。
でも心臓のドキドキは、シンジに伝わったかもしれない。
「えっ? うそ?‥‥先輩、俺を慰めようと、うそ言ってるでしょ」
その後、何度も何度も確かめて、シンジはやっと納得してくれた。そして、すごく喜んだ。
「そうかぁ、先輩もそうだったんだ‥‥。ああ、先輩がそばにいてくれたらなあ。
俺、ずっと先輩のこと、好きだったんですよ。知らなかったでしょ」
「わかってたさ。でも、それは先輩としてなついてくれてると思ってた。
俺もシンジのことが好きだったけど、好きだと言って、拒否されるのが怖かったし‥‥。
ゲイだとカミングアウトして、お前に軽蔑されたくなかったしなぁ」
「えっ? 先輩も俺のこと、好きだったんですか?」
「そりゃ、かわいくて、かわいくて、大好きだったよ。抱きしめてやりかかった」
「先輩‥‥俺、もっと早く言えばよかった。でも、先輩も俺のこと襲ってくれたらよかったのに」
「ハハ。そうすりゃよかったな」
それから俺たちは、これまでのHの経験やオナニーの仕方など、いろいろと話した。
話しながら、俺のチンポはビンビンになってた。
シンジがゲイだったなんて信じられなかった。
そんなことを少しも感じさせない、快活で友達も多いヤツだった。
Tというヤツも、シンジに好かれるんだから、きっといいヤツなんだろう。
彼と上手くいって欲しいと思いながらも、シンジの心を奪ったTに嫉妬の気持ちも芽生えていた。
次の土曜に、俺は久しぶりに東京に行った。シンジに会うために。
ひさしぶりに会ったシンジは、相変わらずかわいい。ちょっとたくましくなったかな。
面と向かって話しているだけで、なんだかとてもウキウキしてくる。
こいつも俺のことが好きだったんだ‥‥。今でも襲って欲しいと思ってるんだろうか?
話しながら、俺はシンジと過ごす夜のことを考えると、勃起してしまっていた。
電話の日から、毎晩シンジのことを思って抜いていた。
昨晩だって、シンジと寝ても勃起しないように、3回も射精したのだ。
他の人のことを思ってるシンジと、Hなんてしちゃいけない、と決心してきたんだけど‥‥。
夜になって、俺たちはシンジの部屋に行った。
以前彼の部屋に泊まったときのように、ベッドの脇に布団を敷いて、
シンジは布団に、俺にはベッドを勧めてくれた。
ベッドに横になり、天井を見ながら話をした。
俺の頭の中では、さっきTの写真を見せてくれた時のシンジの言葉が巡っていた。
「ね、先輩と似てるでしょ?」
シンジ、俺はまだお前のことを期待していいのか?
シンジと一線を越えていいものか、考えてしまうと、俺は黙ってしまった。
沈黙を破って、シンジが口を開いた。
「先輩、そっちに行ってもいいですか」
「おう、いいよ」と俺は布団をめくった。
ベッドに入ってきたのに、シンジは抱きついてこない。
やっぱりTを思っているのか‥‥でも、手を握ってきた。
「ああ、先輩の手‥‥あたたかい。俺、すごく幸せです」
俺の手を胸の辺りで両手で包むようにして撫でている。
俺は堪らずにシンジを抱きしめた。シンジも腕を回して、きつく身体を寄せてきた。
俺の手は、シンジの背中、おしり、太ももを撫でた。思った通り逞しく成長しているシンジ。
シンジに勃起を悟られないように、腰を離して抱き合った。でも、シンジが俺の上に乗ってきた。
「俺、先輩とずっとこうしたかった」
「ごめんな、俺に勇気がなくて‥‥」
「そんなこと‥‥今こうできるのが、すごくうれしいんです」
シンジ、なんてかわいいことを言うんだ。
俺の上に乗ってるシンジを思い切り抱きしめた。
ん? もしや、俺の太ももに当たってるのは、シンジの勃起?
太ももを擦り付けて確かめてみる。間違いない。シンジも俺と抱き合って興奮しているんだ!
俺はシンジと身体を入れ替えて、右手で彼の身体をまさぐった。
シンジの勃起もなかなか大きい。パンツの上から撫でると、ビクンと腰を振えさせた。
「あ、先輩‥‥俺、恥ずかしい‥‥」
「恥ずかしい?」
「あんなにTのこと好きだと先輩に相談したのに、俺、先輩に興奮してる」
「俺だって、Tを思ってるお前を襲おうとしてる」
「え? これって、襲ってるの? へへ、なんかうれしい。もっと早くやってほしかったけど」
「少し黙れ」
俺は彼の唇を塞ぐと、今までで一番満たされたディープキスをした。
互いの勃起を擦り付けながら、硬く抱き合ったキスは、ずっとこのままでいたい気にさせた。
積極的に脱がせてきたのは、シンジの方だった。
俺を裸にして、シンジももどかしそうに脱ぎ捨てた。
抱きついてくるかと思ったら、俺の乳首を舐めてきた。
あ、シンジ、お前も誰かと経験してるんだな。
ちょっとした淋しさを感じながら、でもその転がし方に、思わず声が漏れてしまう。
そして、俺の勃起を口に含んだ‥‥腰がとろけてしまいそうなフェラ‥‥。
俺のチンポを愛おしそうに何度も何度も舐め上げるシンジに、
俺も堪らず、ヤツを組み敷いてチンポをしゃぶる。
シンジの硬くて形のいいチンポは、ビクンビクンと脈打っていた。
俺のチンポをしゃぶってる間もずっと硬いままだったんだ。
シンジの興奮が俺を更に燃えさせる。シンジの乳首とチンポを同時に責めた。
「あ、先輩‥すごい‥」
俺は、チンポをしゃぶるのやめて、ヤツのカワイイ顔を舐めまわした。
シンジ、なんてかわいいんだ。
そして、俺たちは唇を合わせながらシゴき合い、発射した。
シンジのザーメンは、ピュピュっと俺の胸まで飛んできた。
「へへ、昨日3回も抜いたのに、先輩とだとこんな出ちゃうなあ」
あ、こいつも俺と同じだったんだ。それを聞いて益々シンジが愛おしくなった。
こんな満たされたHはひさしぶりだった。バックをしないHでも、こんなに興奮するんだ‥‥。
シンジは、これまでバックの経験はないという。
「先輩は?」
「うん‥俺も‥ないよ」うそをついてしまった。
やっぱり、ウケでアンアンいってる姿なんて、シンジには見せられない。
「先輩となら、してもいいかな‥‥」
「ほんとか?」
「でも、痛いのはやだな‥‥でも、先輩とひとつになりたい‥‥」
「どうする?」
「‥‥うん、やる! 先輩、お願いします!」
「よっしゃ、やったるぜぃ」
俺はローションを使って、ヤツのケツにゆっくりと指を入れた。
1本~2本までは、なんとか入った。でも、3本は痛がってダメだ。
今日は無理かな、今度またトライしような、と言うと、
「先輩、ごめん。今度まで俺のケツ、広げておくから‥‥」とシンジ。
そんな意地らしいこと言うから、思い切り抱きしめてやった。
小さくなったシンジのチンポを銜えると、みるみる勃起する。
俺は、ケツに入れられたい衝動にかられ、つい口に出てしまった‥‥。
「シンジ、俺に入れてみるか?」
「え、先輩に入れていいの?」と目を輝かせるシンジ。いつものやんちゃな顔になった。
シンジを仰向けに寝かせ、俺が自分のバックを指で解して、ゆっくりと腰を沈めた。
「うわ、先輩、すげえあったかい‥‥気持ちいい‥‥すげえ‥‥」
慣れないうちに腰を振ってくるシンジに、「ちょっと待て」と制止した。
「痛い? ごめん。あんまり気持ちよくて‥‥」
「‥‥‥もういいい、大丈夫だ」シンジは、今度はゆっくりと腰を動かした。
「ああ~先輩、すげえ、こんな気持ちいいの初めてだ」
あんまりいいところを突いてくるシンジのピストンに、思わず顔をしかめてしまう。
「先輩? 痛い? 大丈夫?」
「‥‥いや、大丈夫‥‥」
「ほんと? 痛くないの?」
ホントは気持ちいいのだ‥‥でも、言えない。
無言でいると、身体を入れ替え、俺を下にして足を上げさせながら、シンジが突っ込んできた。
激しく腰を動かしながら、唇を重ねてくる。思わず漏れてしまう喘ぎに、
シンジは「先輩、ほんとはバックやったことあるんでしょ?」と悪戯っぽく聞いてきた。
「いや‥‥むかしな‥‥」
「やっぱりね。俺のチンポ突っ込まれて、気持ちいいんでしょ?」
答える代わりに、俺は膝を抱えて、更に大きく股を広げた。
「シンジ、もっと‥‥」
ビンビンになってる俺のチンポを握りながら、シンジはまたグイッと入れてきた。
「すげえエロい。たまんない」
そして、俺は先輩としてのプライドをかなぐり捨て、
シンジの荒っぽい突き上げに喘ぎながら果ててしまった。
「うぉっしまる‥キモチいい‥もう俺‥イッていいですか?
ああ~がまんできないっ。イクッ! あ、あぁ~っ!」
シンジも俺の中で果てた。
腕枕をしながら、シンジは俺に頬を摺り寄せた。
「先輩とこんなことができるなんて、最高!」
嬉しいような、恥ずかしいような‥‥でも、シンジが喜んでくれるのが、俺も最高に嬉しい。
それから俺はシンジの元に通っている。
毎月という訳にはいかないけど、すぐには会えないことが余計に俺たちを燃え上がらせる。
最近はゲイビデオで見た体位を試してみようとする好奇心旺盛なシンジ。
ウケもできるようになったけど、やっぱりタチ向きかな?
俺をどんな風によがらせるか考えながらオナニーするらしい。
そんなやんちゃなシンジが大好きだ。