俺は 23歳の社会人。
工業系の会社に就職し、機械の部品などを作っている。
彼は高1。名前は裕康。160cmくらいで小柄。
付き合って一ヶ月。
まだキスまでしかしたことがなかった。
「初めてだから大切にしたい」と頬を赤く染めながら笑っていたのを覚えている。
そんな関係でも良かった。
ただ好きなだけで良かった。
11月の終わり頃。
「クリスマス、何がイイ?」と聞かれ、俺は「裕康が欲しい」と言った。
裕康は頬を赤らめて「もう一つ。形に残せる物で」と言ってきた。
だから「ペアリングとか?」と言った。
彼がいくら貯めていたのかは知らない。
だが彼は買えると思っていたのだろう。
「わかった」と言い微笑んだ。
会えない日が暫く続き、クリスマスになった。
初めての宿泊。
一緒にケーキを食べた。
さすがに風呂は一緒に入らなかったが。
「ほらプレゼント」
前から欲しがっていた服とアクセサリー。
安い物ではなかったが、社会人としては当然だろう。
「あ…ありがとう」
優しい笑顔を返してくれた。
俺はそれだけで満足だった。
「僕からのプレゼント」
取り出したのは二つの指輪。
とても高そうだった。
「大丈夫だったのか?」
「まぁ…ね」
曖昧な返事。
少し不安になった。
「いくらしたんだ?少し出すよ」
「気にしないで。ほら」
俺の手をとり、左手薬指にはめた。
「僕にも」
同じようにしてやった。
「お揃いだな」
「もう一つ、あげる」
チュッ。
くちゅ。
「ゃんっ」
乳首に舌を這わす。
裕康が鳴く。
それが可愛かった。
お互い全裸になり、布団に潜り込んだ。
暖房があっても、全裸は少し寒い。
裕康の体を抱き締めた。
「寒くない?」
「ぅん」
何かを訴えるように見つめてくる。
「なに?」
そう問うと、裕康の手が俺のモノに触れた。
「おい…」
「大紀のちょうだぃ…。僕のこと、大紀だけのモノにして…」
俺にとっては衝撃的な言葉だった。
あんなに純粋な裕康の口から、こんな言葉が出てくるだなんて。
「痛かったら言えよ」
ローションを塗った指を一本突っ込む。
「すごぃ…。中まで入って…ぁんッ」
予想外の喘ぎ。
もっと痛がったり怖がったりすると思っていた。
俺は一気に指を三本入れてみた。
これなら多少痛がるだろうと。
「ん…ぁ…」
「痛くない?」
「大丈夫…」
「そう…か」
おかしい。
俺が初めてアナルに入れられたとき、指三本はキツかった。
痛くて怖かった。
いくら好きな人とするための行為でも、痛くて怖かった。
裕康は俺のために痛いのを我慢してくれているのだろうか。
でも、予想以上にすんなりとアナルに指が入った。
「なぁ…」
「ん?」
幼さが残る笑み。
「なんでもない」
信じたかった。
裕康の彼氏として。
「正常位でして」
「あぁ」
俺はゴムを用意した。
「やだ…生がイイ」
「え?」
「大紀の精液、中にちょうだぃ」
「でも、病気とか」
「大紀…好きだよ…」
自分はバカだった。
思い出せなかった。
『ちゃんと用意してね』と言ったのは裕康のほうだったのに。
俺は裕康を犯した。
喘ぎの合間から何度も名前を呼ばれた。
俺はただ動物のように腰を振り続けた。
「いきそ…」
「中にきてッ」
「裕康!イクッイクッ!」
「あぁ…ぁ…」
涙を流しながら微笑む裕康。
「やっと大紀だけのモノになったね」